モモ紹介 古代中国から縁起物として
≪和名≫ 桃、桃仁(桃核仁、桃核、光桃仁、桃仁泥)桃実、桃花、白桃花
≪生薬名≫ オウニン
≪科目≫ バラ科 サクラ属
≪分布≫ 世界各地で栽培されている
≪出典≫ 神農本草経
《成分》葉…シュウ酸マグネシウム、カリウム塩、タンニン、アミグダリンなど
《ももを煎じて服用した場合》
桃仁を煎じた場…オ血が原因の腹痛、炎症などを鎮める作用
があり、月経困難、月経痛、下腹部痛、便秘などに効果がある。
桃仁と他の薬草(ドクダミ、ハトムギ、玄草、麦茶など)と一緒に煎じて服用しても良い。
《入浴剤として使用した場合の効果》
葉を入浴剤とした場合…収れん作用、菌の繁殖を防ぐ作用、消炎、解熱作用、強い紫外線による日焼けの炎症やあせも、虫刺され、湿疹等肌のトラブルに効果がある。
モモ・よもやま話
江戸時代の川柳に「枇杷と桃葉ばかりながら暑気払い」と詠まれており、昔は体内にこもった熱を枇杷葉や桃葉の力で体外に排出させようとしました。
昔から桃には不思議な力が宿ると言われており、中国では神の力が宿る木として邪気払いの効果がある、不老不死の効果がある、桃源郷にある植物など大変縁起の良い植物だと言われています。
日本では古事記によると、「イザナギが亡き妻のイザナミを追って死者の国黄泉の国に入るが変わり果てたイザナミを見て、黄泉の国から逃げ出し、地上と黄泉の国との境と言われる黄泉比良坂まで逃げて、そこに生えていた桃の実を投げて、黄泉の亡霊を追い帰し、その功績によりイザナギが桃の実に「オオカムズミ命」という神名を授けられました。」とあります。
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