≪和名≫ 枇杷 びわ
≪生薬名≫ 枇杷葉 びわよう
≪分布≫ 日本各地でみられるが元は中国が原産の常緑高木植物
≪科目≫ バラ科ビワ属
漢字名の枇杷は葉が楽器の「琵琶」に似ているためこう付けられたと言われ ています。
《成分》製油、ネロリドール、ファルネソール、カンフェン、ミルセン、青酸配糖体の
アミグダリン、サポニン、タンニン
《びわの葉を煎じて服用した場合》
咳止め、暑気あたり、胃腸病、皮膚病
枇杷葉と他の薬草(ドクダミ、ヨモギ、麦茶など)と一緒に煎じて服用しても良い。
《入浴剤として使用した場合の効果》
枇杷の葉には殺菌作用があり、肌のトラブル解消、美肌などに効果がある。
☆ビワの葉の上にお灸をすえるとツボを刺激して身体の不調を取り除く
びわは昔から「医者いらず」と言われるぐらい薬効が優れています。
別名で「医者いらず」と言われる薬草は「アロエ」と「ゲンノショウコ」です。
江戸時代の川柳に「枇杷と桃、葉ばかりながら暑気払い」と詠まれており、昔は体内にこもった熱をビワの葉や桃の葉の力で体外に排出させて日射病や暑気あたりを予防しました。
1780年代、江戸時代には「枇杷葉湯売り」といって薬缶で煎じたものを試飲させながら行商していました。