どくだみ

dokudami

≪和名≫ 毒溜、独痛、ギョセイソウ、ドクダミ

≪生薬名≫ 十薬、じゅうやく、ジュウヤク

≪科目≫ どくだみ科 どくだみ属

≪分布≫ 日本全土から中国アジアなどに分布しており日当たりがよく湿気の多い場所に生える    多年草で民家の庭先や山野で見る機会が多い植物です。

≪出典≫ 「名医別録」古代中国漢の時代にドクダミの名前が初めて登場した書籍

李時珍「本草綱目(ほんぞうこうもく)1596」

日本では平安時代に深根輔仁(ふかねのすけひと)によって書かれた「本草和名(ほんぞうわみょう)918」

《成分》臭成分デカノイルアセトアルデヒド、カリウム塩、
茎や葉にはラウリールアルデヒドにはクエルシトリン、花穂にはフラボン系のイソクエルシトリン、

《どくだみを煎じて服用した場合》

利尿作用、便秘解消、便秘を伴う肌のトラブル、動脈硬化の予防、高血圧などに効果がある

《入浴剤として使用した場合》

身体をポカポカと暖め、あせもや湿疹予防、血行促進による肩こり、腰痛、疲労回復に非常に効果がある。

≪採取時期≫ 6月~7月の初夏、花が咲いている頃に地上部全体を採取して水新井した後に天日で乾燥します。

☆和薬と言われる代表的な薬草はドクダミ、ゲンノショウコ、センブリ、キササゲ、タラノキ、ウラジロガシ、カキドオシ、ヨモギなどです。

☆日本ではドクダミ、ゲンノショウコ、センブリを3大民間薬と言います。

どくだみ・よもやま話

貝原益軒の「大和本草」によると

「我が国の売馬医これを馬に用いると十種の薬の効果あるので、十薬と言う」と書かれています。

どくだみは臭気が嫌われる原因ですが生の葉は匂いますが乾燥後はいやな臭いは完全になくなります。また生の臭み成分はデカノイルアセトアルデヒドやラウリールアルデヒドで、生の葉を揉んで患部に付けるとそれらの成分が殺菌・防腐したりします