四季に影響される心と体

   2021/03/15

日本の特徴の一つに素晴らしい四季があげられます

この気候が心と身体に変化をもたらすという事を知っていますか?

春は発陳(はっちん)

キーワードは風・東・木・青・怒・肝などです。

ここで昔の先人が言った言葉を紹介します。

春は発陳と称し、春陽上昇と共に潜氣発散し、天地の間に万物みな発生する。

☆就眠をいくらか遅らせてもよいが朝は早めに起きて散歩をするのが良い。

☆頭髪はもとどりを解いてゆるめ、全体をゆったりと自由にする。

☆真鍮の意欲を起こし、育てる。そして起こした意欲はのびのびと成長させるべきで、抑えつけてはならない。

☆生長に役立つものはすべて施すべきで、奪ってはならない。

これが春氣に対する適応であり、その生気を保養する道。

※素問:四氣調神大論より

春は毒素排出の時

冬の間身体は熱をこもらせ、汗の発散をさせないよう毛穴を閉じています。

動植物と同じように人も季節が春になったことを身体で感じ、適応しようとしています。

季節の特徴はそのまま身体に変化をもたらします。季節の特徴を今一度見直してみましょう。

春はとかく“風”が吹きます。春風が多くの実りの種を運んでくるわけですから必要ですね。

私達はその風の影響をあまり歓迎しません。

乾燥、花粉の飛沫、温度変化(三寒四温)etc…

結果アレルギーなどの症状が多いようです”(-“”-)”

春なのに気分とは裏腹に辛い症状が多いですね(>_<)

何故昔の先人はこんな季節を発陳と称して“迷わず飛び出せ”と言ったのでしょうか。

天人合一

人間も自然の変化に従って生命活動をしている

《天人合一説》

古人は、人間は自然の一部分なので、自然と共に生活するのが長生きの秘訣だと考えました。そこで自然界を観察し、そこに一定の相対的なバランスやリズムがあることを発見したのです。それを陰陽により規制し、認識しました。自然界に陰陽があり、それに合わせて生活する人間にも陰陽があるはずで、自然を大宇宙とするなら人間は小宇宙だと捉えました。これを「天人説合一」といいます

※自然の陰陽を考えたように、人体も陰陽に分類し、そのリズムやバランスを考えてみると、自分の身体の事や病気の事がよくわかります。

二十四節気(にじゅうしせっき)

二十四節気とは、1太陽年を日数あるいは太陽の黄道上の視位置によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。二十四気ともいう。

 

  • 立春(りっしゅん) 暦の上でが始まる日。
  • 雨水(うすい) 立春から15日目。
  • 啓蟄(けいちつ) 土の中で冬ごもりをしていた虫が、はい出るという意味。
  • 清明(せいめい) 分から15日目。
  • 穀雨(こくう) 春雨が穀物の発芽をうながす時期。
  • 春分(しゅんぶん) 春の彼岸の中日で、大陽暦で3月21日ごろのこと。

冬に溜まった老廃物を対外へ出す春

春の野山には山菜が多く生育し身近な薬草はマーケットにも出回っています。

菜の花、ふきのとう、タラの芽、山うど、わらび、ぜんまい、よもぎ、タンポポの根っこetc…

これらの野草は野菜との区別がつきにくい“癖の少ない”薬草の仲間”です。ですが春に目を出す野草は毒素を排泄したり肝機能を改善したりするなど素晴らしい効果があるのです。

まとめ

私達人間も森羅万象の一部ととらえ

春は芽吹きのように新しい世界に飛び出しましょう。

また春に芽生える山菜などを食して体の中に溜まった毒素を出してはいかがでしょうか。

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