メハジキ紹介 母を助ける薬草(益母草)

   2018/03/15

≪和名≫ 目弾き、めはじき、

≪生薬名≫ ヤクモソウ

≪科目≫ シソ科 メハジキ属

≪分布≫ 本州から九州,沖縄の日本各地や朝鮮半島から中国などの温帯地方に分布し生息場所として野原や日当たりのよい場所に自生している。 

≪出典≫ 神農本草経

《成分》 フラボン配糖体のルチンや苦味質アルカロイドのレオヌリン、レオヌリヂン、スタキドリンなど、ラウリン酸、リノール酸、リノレン酸、オレイン酸、樹脂、塩化カリウム

特にレオヌリンには降圧、利尿作用があり、苦味質アルカロイドのレオヌリンには子宮運動促進作用などがある。

《益母草を煎じて服用した場合》

血液の循環向上、利尿、強壮作用を促進、オ血が原因の月経不順、月経痛、産後の止血、つわり、不妊症、腹痛などの緩和、女性ホルモンバランスが崩れて現れる肌荒れを改善


益母草+当帰・・・益母草と当帰を組み合わせることによりオ血症状を改善し、月経不順、月経痛、産後の止血、不妊症、腹痛などの症状を緩和。
益母草+艾葉・・・益母草と艾葉を組み合わせる ことにより冷え性を緩和して、冷えが原因の婦人病を治療します。
益母草+丹参+桃仁+紅花・・・益母草と丹参と桃仁と紅花を組み合わせると駆オ血薬として生理不順や月経痛、無月経の解消などの作用が期待できる。

≪採取時期≫ メハジキの花が見られる7月~9月に全草を刈り取り日干しにして乾燥させる。刈り取って乾燥させた全草を益母草(やくもそう)といいます。

メハジキ・よもやま話

メハジキの名前の由来は子供がメハジキの茎を短く切ってまぶたの間に挟んで目から弾いて遊んだ事からこの名前が付けられたと言われています。

ちなみに生薬名の益母草(やくもそう)の名前の由来と意味を分解してみると、「母に利益をもたらす草」となり昔から産後、不妊、月経困難などいろいろな婦人病に効果がある薬草です。

今から1380年ほど前の古代中国の唐時代の女帝の則天武后は益母草で毎日洗顔をしていたら50歳になっても15歳の少女のような肌をしていた…と古典にあります。

この記事へのコメントはこちら

メールアドレスは公開されませんのでご安心ください。
また、* が付いている欄は必須項目となりますので、必ずご記入をお願いします。

内容に問題なければ、下記の「コメント送信」ボタンを押してください。